ソフトバンク株式会社は、2026年1月8日に再生可能エネルギーの自家発電型基地局の実証実験と、AIを用いた基地局スリープ制御システムの開発を発表しました。2050年までの「ネットゼロ」実現に向けた取り組みとして、電力の創出と消費の最適化の両面から通信インフラの環境負荷低減を図ります。
同社は、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量実質ゼロを目指しており、今回の施策はその中核をなすものとされています。これまで外部電源に依存していた基地局の運用を、自律的なエネルギー循環モデルへと転換させる狙いです。

太陽光と風力のハイブリッド発電による電力創出
実証実験では、太陽光パネルに加えて小型風力発電機を搭載したハイブリッド型の自家発電基地局を導入しました。気象条件に左右されやすい再生可能エネルギーの弱点を、異なる二つの発電方式を組み合わせることで補い、安定的な電力供給能力を検証します。
また、発電した電力を効率的に蓄える大型リチウムイオン電池も併設されています。夜間や無風時においても通信サービスを維持できる体制を構築し、災害時の停電対策としての有効性についてもデータ収集を進める方針です。
AIによる「Cell Sleep」動的制御の実装
電力消費の効率化においては、AIを活用して基地局の電波発射を一時停止させる「Cell Sleep(セルスリープ)」機能を動的に制御するシステムを導入しました。通信トラフィックの増減をリアルタイムで予測し、需要の低い時間帯やエリアの設備を自動でスリープ状態に切り替えます。
このAI制御により、従来の固定的なスケジュール設定に比べ、通信品質を維持したまま消費電力を大幅に削減することが可能です。最先端のアルゴリズムを用いることで、急激なアクセス増加にも即座に対応し、ネットワーク全体の最適化を実現する構えです。
出典:https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2026/20260108_02/