デジタルグリッド株式会社は、2026年4月27日にグループ初となる完全自社保有の系統用蓄電所を竣工し、試運転を発表しました。子会社のデジタルグリッドアセットマネジメントが保有するこの施設は、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の安定化に寄与するインフラとして稼働します。
今回の設備稼働により、再生可能エネルギーの出力変動を吸収し、電力を「貯めて使う」仕組みの構築を加速させるとしています。デジタルグリッド本体が蓄電所の需給管理(アグリゲーション)を担い、需給調整市場への参入を通じて電力供給の最適化を図る方針です。

需給調整市場への参入とアグリゲーションの強化
本蓄電所は、電力系統に直接接続される「系統用蓄電所」であり、市場の需給状況に応じて充放電を柔軟に行います。デジタルグリッド独自のプラットフォームを活用することで、0.1秒単位の緻密な制御が求められる調整力としての機能を果たし、送配電網の周波数維持などに貢献します。
これまで蓄電所の管理・運営で培った知見を自社資産に投入することで、運用の高度化を実証する狙いがあります。AIを用いた価格予測や気象データの解析を組み合わせ、収益性の最大化と系統安定化の両立を目指す技術的な検証が進められます。
3年間で100億円規模の集中投資を計画
同社グループは、本案件を皮切りに2028年7月までの3年間で約100億円規模の投資を蓄電事業へ投じる計画を明らかにしました。蓄電所事業をグループの新たな収益の柱へと成長させる考えで、今後も全国各地で拠点の新設を推進します。
脱炭素社会の実現に向けて、不安定な電源である太陽光や風力の比率が高まる中、調整力としての蓄電池の重要性は一段と増しています。デジタルグリッドは、デジタル技術と物理的な蓄電インフラを融合させることで、持続可能な電力ネットワークの構築に貢献する構えです。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000045726.html