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環境省は、2026年3月、「データセンターによる再エネ利活用の促進に関するアニュアルレポート」を発行しました。この中で、データセンターの脱炭素化の好事例を紹介しています。
シンガポールの海に浮かぶデータセンター、Keppelが挑む海水冷却と水素利用による次世代環境技術の実証
土地不足と熱帯気候の課題を克服する海上データセンター
都市国家であるシンガポールでは、デジタル化の進展に伴うデータセンター需要の増加に対して、建設用の土地不足という深刻な課題を抱えています。
加えて、年間を通じて高温多湿な熱帯雨林気候は、サーバーの冷却に膨大な電力を必要とします。Keppel Data Centres社はこれらの課題を同時に解決するため、モジュール式のデータセンターを海面に浮かせるプロジェクトを推進しています。

この革新的なアプローチにより、海面を有効活用するだけでなく、海水を直接冷却システムに利用することで、空調にかかる消費電力を大幅に削減し、省エネルギーなインフラ運用を実現しています。
水素技術の導入でカーボンニュートラルな未来を描く
さらに同社は、冷却効率の向上にとどまらず、次世代の環境エネルギーである水素のデータセンターへの適用研究も進めています。
三菱重工業や川崎重工などの日本企業を含む多国籍企業と協業し、水素を動力とするトリジェネレーションプラントの導入や、液化水素の供給インフラ開発を模索しています。
LNG調達から水素へのエネルギー転換を図り、二酸化炭素の回収と貯蔵を組み合わせることで、完全にカーボンニュートラルなデータセンターの実現を目指しています。この海上インフラ構想は、世界中の沿岸都市に応用可能なテンプレートとして大きな注目を集めています