National Energy System Operatorは、2026年5月13日、英国における前日の電力生成実績および炭素強度(カーボンインテンシティ)の統計を発表しました。公開されたデータによると、風力発電が全体の39.4%を占め、単一の電源として最大の割合を記録しました。
次いで海外からの電力輸入が14.4%、ガス火力が12.7%、原子力が11.6%となっており、再生可能エネルギーが主要な供給源となっている実態が改めて浮き彫りとなりました。
再生可能エネルギーが主要電源を圧倒
その他の電源構成については、太陽光が10.5%、バイオマスが7.6%、その他が2.6%、水力が1.1%を占めています。石炭火力による発電は0.0%を維持しており、風力発電の供給量がガス火力の約3倍に達したことは、エネルギー転換の象徴的な動きと言えます。
また、再生可能エネルギー(59%)と原子力などの低炭素電源を合わせた比率は全体の70%に達しました。NESOは、こうした電源構成のクリーン化が、電力システム全体の脱炭素化を加速させているとしています。
地域別にみる炭素強度の格差
電力1kWhを生成する際に排出される二酸化炭素量を示す「炭素強度」は、英国全体で平均72gCO2/kWhとなりました。

地域別では大きな差が見られ、風力発電が盛んなスコットランド北部では0〜1gCO2/kWhという極めて低い値を記録した一方、一部の南部地域では180gCO2/kWhを超えるなど、供給源の地域差が数値に反映されています。
NESOは、気象条件を最大限に活かすことで、国内供給の極めて大きな部分を低炭素電源が支える構造になっていると分析しています。今後も電力系統の安定を図りながら、さらなる排出量削減を目指す方針です。