Search

80102040 【Scope2改定TWG】GHGプロトコルScope2第22回改定作業部会開催、ISO連携によるスケジュール延長とコンサルテーション進捗を報告

数値

第22回Scope2技術作業部会が開催されました

2026年3月12日に、GHGプロトコルのScope2改定に向けた第22回技術作業部会がオンライン会議形式で開催されました。

今回の会議では、新しく参加するメンバーの紹介や今後の円滑な運営方針に関する事務的な案内が行われた後、大きく分けて二つの議題が取り上げられました。

一つ目の議題は国際標準化機構であるISOとのパートナーシップに関する全体像の共有と具体的な連携体制に関する詳細な説明です。

二つ目の議題は、現在進められているパブリックコンサルテーションに関する集約状況の報告です。

image

ISOとの強力な連携とパートナーシップの概要

共通言語の確立に向けた三つの連携

事務局から提供されたISOとのパートナーシップの概要では、温室効果ガスの測定と報告に関する一貫した比較可能な枠組みに対する世界的な需要の高まりに応えるため、GHGプロトコルとISOが強力に協力していく方針が示されました。

このパートナーシップには大きく三つの協力モードが設定されています。現在進められているScope2ガイダンスを含むコーポレート基準やScope3基準などの改定については、GHGプロトコルが基準策定プロセスを主導し、その後ISOがそれを自らの基準として採用する可能性があるというモード1の枠組みで進められることが説明されました。この取り組みにより、企業が直面する報告業務の重複やコンプライアンス要件の断片化を最小限に防ぎ、簡素化を実現することで、世界的な脱炭素化の動きをより強力に支援する共通のグローバル言語を確立することが目指されています。ちなみにプロジェクト会計の基準についてはモード2、製品ライフサイクルの基準についてはモード3という形でそれぞれ異なる主導権のバランスをとって進められます。

技術作業部会への具体的なISO専門家の参加体制

具体的な連携のガバナンス体制として、独立基準委員会に対するISOからのオブザーバー参加に加えて、技術作業部会の各グループにISOの専門家が直接参加することが発表されました。ISOからは、既存の技術委員会やワーキンググループから選出された合計12名の主要な専門家と、同数のサポート専門家が新たに加わることになります。各技術作業部会には3名ずつの主要専門家が配属され、基準策定の初期段階から直接的な関与を行います。この専門家の選出にあたっては、関連するISO基準や温室効果ガスプロトコル基準の専門知識、過去の実績に対する厳格な評価が行われました。それに加えて、性別、地域、セクター、専門的背景といった人口統計学的な情報も考慮され、グループ全体としての多様性のバランスを確保するための慎重な評価プロセスが経られたことが報告されています。

質疑応答と改定スケジュールの延長見通し

この画期的なISOとのパートナーシップ体制の発表を受けて、技術作業部会の参加メンバーからは、今後の日々のグループ運営やスケジュールに対する直接的な影響について多数の質問が寄せられました。これに対して事務局は、基本的な作業部会の運営方法や議論の進め方に根本的な変更はないものの、ISOとの間でより緊密な連携と継続的な調整が日常的に行われることになると回答しました。また、ISOから提出される意見を部会の議論に反映させるプロセスが増えることにも言及しました。

さらに、基準改定の全体的な完了スケジュールに対する影響についての質問に対しては、ISOとの適切なパートナーシップを構築し、共同作業のプロセスを十分に機能させるためには、当初予定していた改定スケジュールの延長が必要不可欠であるという明確な見解が示されました。現在、事務局ではスケジュールの変更を要する様々な外部要因や内部要因を反映した新たなタイムラインの策定を急ピッチで進めており、詳細な日程が確定次第、速やかにすべてのメンバーに共有される予定となっています。

パブリックコンサルテーションの進捗状況と今後の課題

会議の後半では、改定草案に対して実施されたパブリックコンサルテーションの進捗状況についての詳細な報告が行われました。事務局の発表によれば、二つの意見募集期間を通じて、様々なステークホルダーから合計で約1400件もの回答が寄せられたとのことです。現在、事務局のチームがこれら膨大な数のフィードバックに対する内容の精査と詳細な評価分析作業を進めている最中です。この回答の処理プロセスがすべて完了し、ハイレベルな要約データが作成され次第、数ヶ月以内を目途にすべての関連資料を公式の公開ウェブページに掲載する予定であることが共有されました。事務局は、技術作業部会のメンバーが今後の作業計画を立てる上で明確なスケジュールを必要としていることを深く理解しており、ステークホルダーとのコミュニケーション計画も含めて、透明性を保ちながら次のステップへと進む意向を示しています。

今秋の対面ワークショップ開催と今後の計画

最後に、今後のスケジュールとワーキンググループの活動に関する追加の案内として、今年の秋頃を目標に対面でのワークショップを実施する方向で計画を進めていることが発表されました。これまでオンライン会議を中心に行われてきた技術作業部会のメンバーが物理的に一堂に会することで、より深いレベルでの議論と複雑な論点に対する合意形成が強力に促進されることが期待されています。また同時に、これまでの議論のなかでScope2の作業部会から、企業の行動と市場メカニズムがもたらす影響を広範に評価する新規のAMIワーキンググループへの異動を希望していたメンバーに対しては、その手続きが進められており、近日中に正式な通知が行われることも合わせて報告されました。これらの活動を通じて、温室効果ガスプロトコルの基準改定に向けた作業は、多様な専門家の知見を結集しながら着実に次の段階へと進展しています。

#出典:Scope2-Meeting22-Presentation-20260312.pdf

ニュース記事一覧へ>>