米蓄電池システム大手Fluence Energyは、2026年5月7日、2026年度第2四半期決算を発表しました。同社は、2社の「major hyperscalers(大手ハイパースケーラー)」とマスター供給契約を締結したことを明らかにし、AI・データセンター向け電力需要拡大を背景とした蓄電池市場の成長が注目されています。
Fluenceは、SiemensとAESの合弁で設立された蓄電池システムインテグレーターで、大規模系統用蓄電池や再エネ併設型蓄電池を世界展開しています。今回の契約では顧客名は公表されていないものの、生成AI拡大に伴う電力インフラ需要を取り込む動きとみられます。
同社によれば、データセンター関連パイプラインは約12GW規模に達しており、今後数年間の成長分野として位置づけています。
AI時代の電力需要が蓄電池市場を押し上げ
近年、生成AIやクラウド需要拡大を受け、米国ではデータセンター向け電力確保が重要課題となっています。特にハイパースケーラーは、電力供給の安定化や再エネ導入拡大のため、大規模蓄電池への投資を急速に拡大しています。
Fluenceは今回、複数年にわたるmaster supply agreementを締結したことで、データセンター向けエネルギーインフラ市場への本格参入を進める形となります。
また、同社はAIを活用した電力市場最適化ソフトウェア「Nispera」やエネルギーマネジメント事業も展開しており、単なる蓄電池供給だけでなく、運用最適化サービスを含めた事業拡大を進めています。
価格競争と収益性改善が課題
一方で、蓄電池市場では中国系メーカーを含む価格競争が激化しています。Fluenceの2026年度第2四半期売上高は4億3,100万ドルとなり、市場予想を下回りました。
同社は通期売上見通しを維持したものの、プロジェクト timing や市場競争の影響を受けているとしています。
現在、北米ではAIデータセンター向け電力供給を巡り、天然ガス火力、小型原子炉(SMR)、再エネ+蓄電池を組み合わせたインフラ開発競争が進んでおり、蓄電池事業者にとっては新たな成長機会となっています。
出典:Fluence Energy Q2 2026 Results
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