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11610320 CATL、AI活用の次世代電池設計でWEF表彰 EV開発短期化で「AI電池開発」競争が加速

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中国電池大手のCATLは、2026年1月、AIを活用した次世代リチウムイオン電池設計技術で世界経済フォーラム(WEF)の「MINDS Award」を受賞したと発表しました。

受賞対象となったのは、「Augmented Intelligence Leading Next-Generation Lithium-ion Battery Design」と呼ばれる研究開発プロジェクトです。CATLは、従来の試作と実験を繰り返す開発手法から、AIによる事前予測型の電池設計へ移行を進めています。

同社によれば、AIプラットフォームは5000万件超のデータ、10万件以上の電池設計事例、約600TBの試験データを活用し、電池セル性能を予測します。物理モデルと機械学習を組み合わせた「Physics-informed Machine Learning」を採用し、設計提案を数秒、仮想セル生成を数分で実施できるとしています。

EV開発短期化で「AI電池開発」競争が加速

EV市場では開発サイクル短縮が急速に進んでおり、WEFは公式レポートで、次世代電池開発におけるAI活用が競争力を左右し始めていると指摘しています。WEFによれば、CATLのシステムは試作サイクルを約50%短縮し、データ処理負荷を99%削減したとされます。

また、2026年5月には、中国メディアやEV専門メディアが、CATLのWu Kai首席科学者による講演内容を報道しました。報道によれば、CATLは「AI大規模モデル駆動型の自律研究所」を構築しており、AIが材料探索や工程条件最適化を担う体制を整備しているといいます。

電池産業で「デジタルエンジニア」活用広がる

CATLのAI設計基盤は、電池性能や安全性を事前に予測する「デジタルエンジニア」として機能する点が特徴です。複数メディアによれば、AIが自動で設計案を生成・評価・改善し、人間の研究者と共同設計を行う「Augmented Intelligence」の考え方を採用しています。

EV向け電池では、高エネルギー密度、安全性、急速充電性能を同時に求める要求が強まっており、AIによる材料探索やセル設計自動化は、今後の競争軸になる可能性があります。

出典:CATL Wins World Economic Forum's MINDS Award for AI-Driven Next-Generation Battery Design

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