株式会社エナリスは、2026年5月14日、住友重機械工業および住友重機械モダンとの間で、余剰太陽光発電を活用したオフサイトPPA(フィジカル)の運用開始を発表しました。供給開始日は2026年4月24日です。
今回の取り組みでは、住友重機械モダンの富津第一・第二工場に設置された太陽光発電設備で発生する余剰電力を、エナリスが小売電気事業者兼アグリゲーターとして取りまとめ、住友重機械グループ内へ供給します。自家消費しきれない再エネ電力を有効活用することで、グループ全体の脱炭素化を進めます。

工場余剰電力をグループ内で融通
オフサイトPPAは、発電設備と需要地が離れた場所にある再エネ電力供給スキームです。今回採用されたフィジカルPPAは、実際の電力供給を伴う契約形態であり、環境価値だけでなく実電力も含めて供給される点が特徴です。
近年は、自家消費型太陽光の導入拡大に伴い、休日や昼間帯を中心に余剰電力が発生するケースが増加しています。今回のように、グループ企業間で余剰再エネを融通するモデルは、再エネ利用率向上と電力調達コスト最適化の両立を目指す動きとして注目されています。
企業グループ内電力融通の拡大も
エナリスは、需給管理やアグリゲーション機能を活用し、企業間・拠点間での再エネ最適配分を進める考えとしています。今後は、余剰電力制御や蓄電池、DR(デマンドレスポンス)との組み合わせも重要になる可能性があります。
再エネ導入量が増える中では、「どこで・いつ発電された電力を、どこで使うか」という時間的・空間的マッチングの重要性が高まっています。今回のような企業グループ内での余剰再エネ融通は、将来的なアワリーマッチングやローカル需給最適化にもつながる取り組みといえます。