三菱HCキャピタルエナジーは、2026年2月26日、経済産業大臣から「長期安定適格太陽光発電事業者」の認定を取得したと発表しました。
同制度は、FIT制度下で大量導入された低圧太陽光発電設備の老朽化や、卒FIT後を見据えた長期安定運営を目的に創設された制度です。発電設備の保守管理、地域共生、災害対策、廃棄対応などを適切に実施できる事業者を、経済産業省が認定する仕組みとなっています。
三菱HCキャピタルエナジーは、国内の太陽光発電所を対象に、O&M(運営・保守)体制の高度化や、FIT終了後のFIP制度活用、PPAモデルへの転換などを進めていく方針を示しています。また、自治体との連携や地域説明プロセス、安全管理、環境配慮などを継続的に実施する体制が評価されたとしています。
FIT大量導入期の設備更新需要に対応
日本では2012年前後からFIT制度による低圧太陽光発電所が急増しました。一方で、2030年代にかけて20年間の固定価格買取期間を終える設備が本格的に増加すると見込まれています。
こうした中、PCS(パワーコンディショナー)更新、ケーブル盗難対策、出力制御対応、設備保守、人材不足などが課題化しており、小規模分散型の発電所を集約して再投資・再運営する動きが拡大しています。
三菱HCキャピタルグループは、2025年度中期経営計画において、再生可能エネルギー事業を重点領域の一つに位置付けています。2025年3月時点で、国内外の再エネ事業持分容量は1.6GWとしており、今後は太陽光だけでなく風力、蓄電池、水素などへの展開も進める考えです。
認定は3社、インフラ大手の参入が進む
資源エネルギー庁が公表している認定一覧では、三菱HCキャピタルエナジーのほか、NTTアノードエナジー、大阪ガスの2社も認定を受けています。
認定一覧では、各社が関係法令遵守、地域共生、安全管理、保守体制などの基準を満たしたと整理されています。通信インフラ系、エネルギー事業者、金融系プレイヤーが参入している点も特徴です。
今後は、卒FIT設備の再編やFIP転換、コーポレートPPA、蓄電池併設などを含めた「第二世代型太陽光」の市場形成が進む可能性があります。分散型再エネ資産を、長期安定電源として再構築する動きにつながりそうです。
出典:三菱HCキャピタルエナジー リリース 資源エネルギー庁 認定一覧
