古河電気工業は、2026年4月23日、北九州響灘洋上ウインドファーム向け海底ケーブル工事の完工を発表しました。
同プロジェクトは福岡県北九州市沖の響灘海域で建設された洋上風力発電所で、9.6MW風車25基により最大出力220MWを構成します。完成時点で国内最大級の洋上風力発電所となり、事業面積は約2,700haに及びます。
古河電工は、洋上風車間および陸上送電設備を接続する海底ケーブルシステムの設計、製造、布設据付工事を担当しました。総延長は約59kmで、国内洋上風力案件としては最高電圧クラスとなる66kV海底ケーブルを採用しています。
新構造ケーブルを採用、工期短縮にも対応
本案件では、鉛被などの金属管を使用しない新構造の海底ケーブルを導入しました。加えて、古河電工メタルケーブルと共同開発した66kV EPRケーブル(エチレンプロピレンゴム絶縁ケーブル)を納入しています。
同ケーブルは両端端末付き構造を採用し、洋上風車内部の限られたスペースでも配線・接続作業を可能にしたほか、施工期間の短縮にも寄与したとしています。
また、海底ケーブルはジャケット式基礎内のJ-tubeを通じて引き込まれ、洋上風車設備と陸上送電網を接続する重要設備として運用されます。
国内商用洋上風力で3件目の施工実績
古河電工は、福島浮体式洋上ウインドファーム実証研究事業や石狩湾新港洋上風力発電所などで培った海底ケーブル技術を活用し、施工計画から現地工事までを一体的に実施しました。
今回の完工により、同社が関与した国内洋上風力の商用海底ケーブル案件は3件目となります。北九州響灘洋上ウインドファームは、国内の洋上風力導入拡大を支える基幹案件の一つとして位置付けられています。