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31015000 【LNG調達】JOGMEC、LNGスポット価格上昇を報告 中東情勢や豪州供給懸念でJKM18ドル台へ

数値

独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、2026年5月18日、最新の天然ガス・LNG価格動向を発表しました。北東アジア向けスポットLNG価格指標「JKM」は、中東情勢や豪州LNG供給懸念を背景に上昇し、5月15日時点で18ドル台半ばとなりました。

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JOGMECによると、6月受渡JKM価格は、前週末の16ドル後半から上昇しました。中国や南アジアでスポット需要が強まったことに加え、米Freeport LNGの技術トラブルや、豪州Ichthys LNGでのストライキ懸念が供給不安につながりました。

欧州TTFも上昇、ガス在庫低水準続く

欧州天然ガス価格指標TTF(6月限月)も、5月15日時点で17.1ドルまで上昇しました。欧州では寒冷な気候による需要増加に加え、風力発電量低下やノルウェーの大規模メンテナンスによる供給制約が価格を押し上げました。

AGSI+によると、EU全体の地下ガス貯蔵率は5月15日時点で36.1%となり、前年同期比では17.6%低い水準です。欧州ではロシア産ガス依存低減後も、LNG調達と在庫確保がエネルギー安全保障上の重要課題となっています。

一方、米国HH(Henry Hub)価格も2.96ドルへ上昇しました。EIA統計では、米国ガス在庫は2,290Bcfとなり、前年同期比では2.3%上回っています。

再エネ拡大とガス市場の連動も

近年は再エネ導入拡大により、風況や日射条件が天然ガス市場へ与える影響も大きくなっています。今回も欧州での風力発電量低下がTTF価格上昇要因の一つとなりました。

また、日本では5月10日時点の発電用LNG在庫が212万トンと、前週比4万トン減少しました。夏季需要や地政学リスクが重なる中、LNG調達コスト変動は電力価格や市場連動型料金メニューにも影響を与える可能性があります。

さらに、AIデータセンターや電化需要増加に伴い、天然ガス火力は再エネを補完する調整電源として重要性を維持しています。一方で、長期的には蓄電池や需給制御との組み合わせによる電力システム柔軟化が、今後さらに重要になる可能性があります。

出典:JOGMEC 天然ガス・LNG関連情報(2026年5月18日)

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