Search

51013191 【CBAM】EU、CBAM本格適用へ移行 GHG排出量の可視化が国際貿易とサプライチェーン戦略を左右 (1)

数値

欧州委員会、CBAM対象拡大で合意歓迎 自動車・グリーン水素関連製品への影響拡大へ

欧州委員会は、2026年6月12日、EU理事会が炭素国境調整メカニズム(CBAM)の強化案に合意したことを発表しました

今回の合意では、鉄鋼、アルミニウム、セメント、肥料など既存対象品目に加え、一部の下流製品(ダウンストリーム製品)へCBAMの適用範囲を拡大する方向性が示されました。また、第三国経由での迂回輸入を防ぐための反回避措置を強化するとともに、電力分野に関する制度の見直しや技術的なルール改定も盛り込まれています。

自動車サプライチェーンへの波及も

対象拡大により、CBAM対象素材を使用する自動車部品や産業機械、金属加工製品などにも影響が広がる可能性があります。EU域外の製造事業者には、製品に内包される温室効果ガス排出量の把握や脱炭素化対応がこれまで以上に求められる見通しです。

欧州では産業競争力の維持と炭素リーケージ防止を両立させる政策として位置付けられており、サプライチェーン全体で低炭素素材の利用拡大が進むことが期待されています。

グリーン水素需要拡大を後押し

CBAM強化は、再生可能エネルギー由来のグリーン水素や低炭素鉄鋼の普及促進にもつながるとみられます。特に水素還元製鉄やグリーンアンモニアなど、製造時のCO2排出量を大幅に削減できる技術の競争力向上が見込まれます。

EUは2025年12月に制度強化案を公表しており、今回の理事会合意を受けて制度整備を進める方針です。脱炭素投資の加速とエネルギー安全保障の強化を通じて、欧州の産業転換を後押ししていく考えを示しています。

出典:European Commission

ニュース記事一覧へ>>

image