BMWグループは、2026年4月15日、持続可能性を全方位で追求したフラグシップEVの新型「BMW i7」を発表しました。
本モデルには、二酸化炭素換算(CO2e)の排出量を大幅に削減した「第6世代(Gen6)」のバッテリーセル技術が採用されています。製品そのものの性能向上にとどまらず、原材料の調達から製造工程、使用フェーズに至るまで、ライフサイクル全体での環境負荷低減を徹底しているとしています。
第6世代バッテリーと原材料のトレーサビリティ
新型i7の中核となる第6世代のバッテリー技術は、従来のセルと比較して製造時のCO2排出量を最大60%削減しています。これは、セル製造における電力供給を完全に再生可能エネルギーへ切り替えたことや、リチウムやコバルトといった重要原材料の採掘から精製までのプロセスを厳格に管理している成果です。
また、バッテリーセルには二次利用(リサイクル)された材料を積極的に活用しており、新規採掘による環境破壊や人権リスクの低減を図っています。BMWは、車載電池のサプライチェーンにおいて高い透明性を確保し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の構築を加速させる方針です。
製造拠点における再生可能エネルギーと二次素材の活用
車両の生産プロセスにおいても、持続可能性が最優先されています。生産拠点では100%グリーン電力を使用しているほか、ボディや内装パーツには高品質な二次アルミニウムや再生プラスチックを採用しました。これにより、バージン素材(新規資材)の使用に伴う排出を抑制しています。
内装材には、海洋プラスチックゴミを原料とした合成繊維や、植物由来のビーガンレザーなども選択可能となっており、プレミアムな品質と環境配慮を両立させています。製造段階でのエネルギー効率を高めることで、車両1台あたりの環境フットプリントを従来モデルよりも大幅に引き下げたとしています。
使用フェーズの効率向上と将来的な環境価値
走行時の効率性についても改良が加えられており、エネルギー管理システムの最適化によって航続距離と電費性能が向上しています。高度な予測型回生ブレーキや空力設計の追求により、実使用域での電力消費を最小限に抑えることが可能です。
BMWは、新型i7を通じて、ラグジュアリーセグメントにおける持続可能なモビリティの基準を再定義する意向です。単に排ガスを出さないだけでなく、その車がどのように作られ、どのようにエネルギーを消費するかという包括的な視点から、ブランドの脱炭素戦略を具現化していくとしています。