ENEOS株式会社と株式会社フェイガーは、2026年4月24日に農業分野におけるJ-クレジットの長期購入に関する基本合意書を発表しました。本契約は、水田での「中干し期間の延長」によって削減されたメタンガス排出量をクレジット化し、ENEOSが継続的に買い取ることで、国内農業の脱炭素化を支援する取り組みです。
ENEOSはエネルギー供給の低炭素化を進める中で、自然由来の高品質なクレジット調達を強化しており、本提携はその戦略の一環とされています。フェイガーが持つ農家ネットワークとクレジット生成の知見を活用し、持続可能な農業支援とカーボンニュートラル実現の両立を図る狙いです。

水田メタン削減によるJ-クレジットの創出と活用
本契約の対象となるのは、稲作の過程で水田から発生するメタンガスの抑制活動です。通常の中干し期間を延長することで、土壌の嫌気状態を改善し、温室効果の高いメタンガスの発生を大幅に抑えることができます。フェイガーは、全国の農家と連携してこの手法を普及させ、適切な手続きを経てJ-クレジットを創出します。
ENEOSは、この活動によって生成されたクレジットを数年間にわたり安定的に購入する体制を整えました。これにより、農家側は脱炭素への取り組みを確実な収益へと繋げることができ、農業経営の安定化と環境配慮型農業への転換を加速させることが可能となります。
脱炭素社会の実現と地域農業の持続性向上
両社の提携は、企業の排出削減目標の達成だけでなく、国内農業の競争力強化にも寄与するものです。生成されたクレジットの売却益は参加農家へ還元され、新たな設備投資や営農継続の原動力として活用されます。
今後、両社は対象となる農地面積の拡大や、IT技術を用いた排出削減量の算定効率化など、プロジェクトの高度化を進める方針です。エネルギー企業とアグリテック企業が連携することで、地域の自然資本を活かしたカーボンクレジット市場の活性化を主導する構えです。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000039980.html