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GE Vernovaと日立、東南アジアでの小型モジュール炉「BWRX-300」導入に向けた検討を開始

GE Vernovaと日立製作所は、2026年3月14日に東南アジア地域における小型モジュール炉(SMR)「BWRX-300」の導入可能性を模索するための覚書(MoU)を締結したと発表しました。この合意は、東京で開催されたインド太平洋エネルギー安全保障閣僚・ビジネスフォーラムにおいて、日米両政府閣僚の立ち会いのもと署名されました。

東南アジア諸国では、経済成長に伴う電力需要の急増と脱炭素化の両立が喫緊の課題となっています。GE Vernovaと日立は、次世代の原子力技術とされるSMRの展開を通じて、この地域のエネルギー安全保障とカーボンニュートラルの実現に寄与する方針です。

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次世代小型原子炉「BWRX-300」の技術的特徴

検討の対象となる「BWRX-300」は、出力30万kW級の沸騰水型軽水炉(BWR)をベースにした小型原子炉です。従来の大型原子炉と比較して設計を簡素化し、モジュール工法を採用することで、建設コストの抑制と工期の短縮を可能にしています。

この原子炉は受動的安全システムを導入しており、外部電源やオペレーターの操作がなくても冷却を維持できる設計がなされています。また、既存の沸騰水型原子炉の技術やライセンス実績を継承しているため、導入に向けた技術的リスクや規制上のハードルを低減できるとしています。

東南アジアにおけるエネルギー転換と市場展開

東南アジア地域では、石炭火力発電からの脱却を目指す動きが加速しており、ベースロード電源としての原子力の活用が注目されています。両社は本合意に基づき、現地の政府機関や電力会社との対話を通じて、法規制の整備状況やインフラ適性の調査を共同で進める計画です。

今後は、特定の国や地域における具体的なプロジェクト選定に向けたフィジビリティスタディ(実現可能性調査)に移行する予定です。供給網の構築や人材育成を含めた包括的なエコシステムの検討を通じて、東南アジアにおける原子力の商用化をリードする構えです。

出典:https://www.gevernova.com/news/press-releases/ge-vernova-hitachi-explore-deployment-bwrx-300-small

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