ミツウロコグリーンエネルギーとINPEX JAPANは1月30日、電力分野での協業に関する基本合意書(MOU)を締結したと発表しました。両社は共同出資による新会社を設立し、電力の販売だけでなく、需給管理や電源開発に至るまで多角的なビジネスモデルを展開する計画です。
新会社の設立と出資比率の構成
発表によれば、両社は共同で合弁企業を設立します。出資比率は、INPEX JAPANが51%、ミツウロコグリーンエネルギーが49%となる見通しです。
新会社は「小売電気事業者」として登録し、ライセンスを取得することを予定しています。これにより、自らが主体となって電力市場から電気を調達し、顧客への安定供給を担う基盤を整えます。
エネルギー需要家への直接販売と卸供給の二段構え
新会社の具体的なビジネスモデルは、主に2つのルートで構成されます。
1つは、INPEX JAPANが国内で天然ガスを供給している顧客(一般家庭や法人)および同社の操業施設に対し、直接「小売供給契約」を結び電力を提供するモデルです。
もう1つは、独自のライセンスを持つ都市ガス会社等に対する「卸供給」です。新会社が卸供給契約を通じて都市ガス会社に電力を提供し、そこからさらに一般家庭や法人といったエンドユーザーへ電力を届けるネットワークを構築します。これにより、広範囲なエネルギー供給網の確保を目指します。
次世代電源の開発と需給管理の高度化
電力販売に加えて、両社は需給管理や市場取引を自社で行う体制を構築します。これにより、市場価格の変動に強い安定した供給体制を実現します。
さらに将来的には、顧客や市場のニーズに応じた電源開発にも共同で着手する予定です。具体的には太陽光発電所や蓄電池を中心とした、カーボンニュートラルに資する電源を確保し、持続可能なエネルギーサービスの提供を加速させます。
電力事業協業の主なポイント
- 出資比率:INPEX JAPAN 51%、ミツウロコグリーンエネルギー 49%
- 小売電気事業者のライセンス取得予定
- 一般家庭・法人・INPEX操業施設への直接供給
- 都市ガス会社を経由した卸供給モデルの構築
- 太陽光発電や蓄電池などの電源開発を共同推進