国際標準化機構(ISO)とGHGプロトコルは、2026年4月21日、製品レベルの温室効果ガス排出量算定に関する新たな国際基準を共同開発するための合同作業部会(JWG)を正式に発足させたことを発表しました。これまで別々に存在していた両組織の基準を調整し、世界的に統一された「製品カーボンフットプリント(PCF)」の評価手法の確立を目指します。

基準の断片化解消と整合性の確保
現在、多くの企業が製品の排出量算定において、ISO 14067規格とGHGプロトコルの「製品ライフサイクル基準」の両方を参照していますが、細部の手法に差異があることが課題となっていました。今回のJWG設立により、両組織の専門知識を統合した単一の技術仕様を策定します。これにより、企業が製品のライフサイクル全体(原材料調達から廃棄まで)の排出量を報告する際の透明性と比較可能性を大幅に向上させる狙いがあります。
持続可能なサプライチェーン構築への基盤
新たな基準は、製品の脱炭素化を加速させるための重要なインフラとして機能します。統一されたルールに基づき排出量を可視化することで、消費者の適切な選択を促すとともに、企業間のサプライチェーンにおけるデータ連携を円滑にします。両組織は、今後数年をかけて策定作業を進め、デジタルツールの活用や最新の気候科学を反映させた実効性の高いガイドラインを構築するとしています。