Tensor Energy株式会社は令和8年4月7日、日本卸電力取引所(JEPX)が予定している新システムへの移行を見据え、AIを活用した電力取引支援サービスを開発することを発表しました。
この取り組みは、JEPXの新システム運用開始に伴い、従来のGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)による入札手段が廃止されるスケジュールに合わせたものです。
JEPX GUI廃止による入札環境の変化と代替手段の提供
JEPXの新システム移行により、これまで多くの取引参加者が利用してきた標準的なGUI入札機能が提供されなくなる予定です。これにより、各事業者は自社でAPI接続環境を構築するか、外部のシステムを導入する必要に迫られており、特に運用継続計画(BCP)の観点からも対策が急務としています。
新サービスは、この廃止されるGUIの代替手段として機能するだけでなく、API連携によるシームレスな入札環境を提供するとしています。
AIによる最適化で電力取引の高度化と効率化を実現
新サービスの中核となるのは、同社が強みとするAI(人工知能)技術を用いた取引支援機能です。過去の市場データや需給予測をAIが分析することで、より収益性の高い入札戦略の策定をサポートします。
電力自由化が進み、市場価格の変動が激しくなる中で、人的リソースのみによる入札管理には限界が生じています。AIによる自動化や判断支援を導入することで、ミスの削減や業務の効率化はもちろん、市場状況に即した最適な取引を実現し、事業者の収益最大化に貢献することが期待されています。
変化する市場環境に対応するクラウド型電力プラットフォーム
Tensor Energyは、クラウドベースのプラットフォームを通じて、分散型電源の管理や収益最適化を支援してきました。今回のJEPX新システム対応は、その一環として、より幅広い市場参加者が安心して取引を行える環境を整備するものです。
新システムの導入は、単なる技術的なアップデートにとどまらず、日本の電力市場全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる一歩となります。同社は今後も、高度なテクノロジーを駆使してエネルギー業界の持続可能性と競争力の向上に寄与する方針です。
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000096424.html