株式会社TMEICは、2026年4月20日、川崎重工業が建造を進めている40,000立方メートル型液化水素運搬船向けに、電気推進システムの供給契約を締結したことを発表しました。同社はシステムインテグレータとして、主要な電機設備を含む推進システムを一括で受注しており、これは同社にとって初の試みとなります。
国内最大級10MW超のシステム構成
本プロジェクトで供給される電気推進システムは、合計出力が10MW(メガワット)を超える国内最大級の規模となります。液化水素運搬船特有の運用条件に対応するため、高度な制御技術を投入した推進モータやインバータ、配電盤などの主要機器が組み込まれます。TMEICは、大規模な電力供給と精緻な推進制御を両立させることで、次世代の海上輸送インフラを技術面から支える計画です。
ボイルオフガスの有効利用と脱炭素への寄与
本船は、輸送中に液化水素から自然発生するボイルオフガスを燃料として活用する仕組みを備えています。TMEICの電気推進システムは、このガス発電による電力を最適に管理・配分し、船体の推進力へと変換する役割を担います。水素サプライチェーンの構築に向けた重要なステップとして、同社は液化水素運搬船の効率的な運航を支える基盤技術を確立していく方針としています。
出典:https://www.tmeic.co.jp/news_event/pressrelease/2026/20260420.pdf