株式会社TMEICは、2026年4月20日、川崎重工業が建造する世界最大級の40,000立方メートル型液化水素運搬船向けに、合計10MW超の「電気推進システム」を受注したことを発表しました。
本プロジェクトにおいて同社は、システムインテグレータとして主要電機設備の供給からエンジニアリングまでを一括して担当します。納入される10MW超のシステムは、国内の電気推進船としては最大級の規模となり、2030年代に本格運用が期待される液化水素サプライチェーンの構築に向けた重要な技術基盤となります。
ボイルオフガスをエネルギーへ転換する高効率システム
この電気推進システムは、液化水素の輸送中に発生する「ボイルオフガス(蒸発ガス)」を船内の推進や電力エネルギーとして有効活用する仕組みを採用しています。
高効率・大容量のモータおよびドライブ、高圧主配電盤、主推進制御システムなどが構成要素となっており、輸送効率の向上と環境負荷の低減を同時に図るとしています。これにより、エネルギーを自ら消費しながら運搬する高度な電動化ソリューションが実現します。
水素社会の実現に向けた物流インフラの電動化
液化水素運搬船は、極低温の水素を大量に輸送するため、極めて高い安全性と効率的なエネルギー管理が求められます。今回の受注により、船舶の大型化に伴う大容量電力制御技術の確立が進む見通しです。
次世代のクリーンエネルギーとして期待される水素のグローバルな流通を支えるため、船舶の電動化技術は今後さらに重要性を増すと見られています。今回のシステム供給は、海上輸送における脱炭素化を加速させる象徴的な事例として期待されています。
出典:https://www.tmeic.co.jp/news_event/pressrelease/2026/20260420.pdf