いすゞ自動車株式会社とトヨタ自動車株式会社は2026年4月13日、カーボンニュートラル社会の実現に向け、国内初となる量産型燃料電池(FC)小型トラックを共同開発することに発表しました。両社は2027年度中の生産開始を目指し、商用車における水素エネルギーの活用を本格化させる方針です。
今回のプロジェクトは、いすゞが長年培ってきた小型トラックの車両技術と、トヨタの高性能なFCシステムを融合させるものです。走行距離が長く、荷役に伴うエネルギー消費も大きい物流現場において、充填時間の短縮とゼロエミッションを両立できるFC小型トラックは、既存のディーゼル車に代わる有力な選択肢として期待されています。
物流の脱炭素化を加速させるFCシステムの最適化
開発される新型車両は、いすゞの小型トラック「エルフ」などのプラットフォームをベースに、トヨタの第2世代FCスタックを搭載する計画です。これにより、商用利用に耐えうる高い耐久性と、都市部から広域配送までをカバーする航続距離の確保を目指します。
両社はこれまでも商用車連合(CJPT)を通じて電動化の検討を進めてきましたが、今回の決定はより具体的かつ大規模な量産体制の構築に踏み込んだものです。具体的な車両スペックや積載量については、物流現場での実証実験を通じて得られたデータを反映し、実用性の高い仕様を決定していくとのことです。
水素社会の実現に向けたインフラ整備との連携
FC小型トラックの普及には、車両開発だけでなく水素ステーションの整備といったインフラ側の拡充が不可欠です。本協業では、車両供給と並行してエネルギー事業者や自治体と連携し、水素を「つくる・運ぶ・使う」という一連のサプライチェーン構築にも取り組むとしています。
2027年度の生産開始に向け、両社は開発リソースを集中させ、量産効果によるコスト低減も図る考えです。商用車市場で高いシェアを誇るいすゞと、FC技術をリードするトヨタがタッグを組むことで、日本の物流業界における脱炭素化のスピードが一段と加速することが見込まれます。
出典:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/44232917.html