さくらインターネット株式会社と日本マイクロソフト株式会社は2024年4月11日、日本国内におけるAIインフラの選択肢拡大とクラウドサービスの高度化を目指し、戦略的な協業の拡大を発表しました。
この提携は、生成AIの急速な普及に伴う国内の演算リソース需要に応え、企業のデジタル変革を加速させることを目的としています。
今回の協業により、さくらインターネットが提供するGPUクラウドサービス「高火力」と、マイクロソフトの「Microsoft Azure」の連携が強化されます。具体的には、さくらインターネットの石狩データセンターなどの国内拠点で稼働するNVIDIA GPU搭載インフラと、Azureが持つ高度なAIサービスやデータプラットフォームをシームレスに組み合わせる環境の整備が進められます。
国産クラウドとグローバルプラットフォームの統合
両社の連携における柱の一つは、日本国内にデータ保持を求める顧客ニーズへの対応です。
さくらインターネットの自社データセンター運用実績と、マイクロソフトのエンタープライズ向けクラウド機能が融合することで、機密性の高いデータを扱う公的機関や国内企業に対し、より柔軟で安全なAI開発環境を提供することが可能になるとしています。
また、マイクロソフトの「Azure Arc」を活用することで、さくらインターネットのベアメタルサーバーやGPUリソースをAzureのコントロールプレーンから一元管理するハイブリッドクラウド構成の実現を目指します。これにより、ユーザーは使い慣れたAzureの管理画面から、国内にある強力な計算資源を効率的に操作・活用できる利便性を享受できるとしています。
生成AI時代を支える演算リソースの安定供給
急増する大規模言語モデル(LLM)の開発ニーズに対し、両社はコンピューティングリソースの安定確保に努める方針です。さくらインターネットは政府による「特定重要物資」に指定されたクラウドプログラムの認定を受けており、計約18.9エグザフロップスという大規模な計算基盤の整備を進めています。この基盤をAzureの広範なサービス群と接続することで、開発者はモデルの学習から推論、アプリケーションへの組み込みまでを一気通貫で実行するとしています。