インド国営ガスのGAIL(India)Lmitedは、2026年4月15日、ウッタル・プラデーシュ州とマハラシュトラ州において、計700MWの太陽光発電プロジェクトの建設を承認したと発表しました。
本プロジェクトの総投資額は380億ルピー(約680億円)にのぼります。この計画には、大規模な太陽光発電設備に加えて、エネルギー貯蔵システム(BESS)の導入も含まれており、自社の石油化学プラント等へ電力を供給する自家消費型電源としての活用を目的としています。
ウッタル・プラデーシュ州での600MWプロジェクトとBESSの統合
ウッタル・プラデーシュ州のジャンシにあるTUSCOソーラーパークでは、600MWの太陽光発電所とともに、550MWhの容量を持つ蓄電池エネルギー貯蔵システム(BESS)が開発されます。ここで生成された電力は、主にアウライヤ地区パタにあるGAILの石油化学プラントの自家用電力需要に充てられる予定です。
先進的な蓄電システムを統合することで、太陽光発電特有の出力変動(間欠性)という課題を解決し、再生可能エネルギーの24時間利用を可能にするとしています。これにより、製造拠点におけるエネルギー利用の効率化と安定的な電力確保を同時に図る狙いがあります。
マハラシュトラ州での100MW展開とネットゼロ目標への貢献
一方、マハラシュトラ州のチャトラパティ・サンバジ・ナガル地区では、100MWの太陽光発電プロジェクトと22MWhのBESSが建設されます。こちらの施設は、ライガッド地区ウサールにあるPDH-PP(プロパン脱水素・ポリプロピレン)プラントの電力需要をサポートするために運用されます。
現在、GAILの再生可能エネルギー導入容量は147MWにとどまっていますが、これらの新プロジェクトが稼働することで、合計容量は1,000MWを超える規模まで大幅に拡大する見通しです。インド政府が掲げるエネルギー転換目標に合わせ、従来の化石燃料主体のポートフォリオからグリーンエネルギー資産へのシフトを加速させています。