シーメンスは、2026年3月17日、米国のノースカロライナ州およびサウスカロライナ州における製造能力を拡大するため、1億6,500万ドル(約250億円)を超える投資を行うと発表しました。
この投資は、米国で急速に成長しているAI(人工知能)およびデータセンター市場からの需要に応えるためのものです。新たな製造拠点の設立や既存施設の拡張により、同エリア全体で350名の新規雇用を創出する計画であるとしています。
電気インフラ製品の生産能力向上と迅速な供給体制の構築
今回の投資を通じ、同社はデータセンターの運用に不可欠な低電圧および中電圧の電気機器の生産、組み立て、納品までのプロセスを迅速化させる狙いです。ノースカロライナ州ウェンデルの拠点では保護・自動化装置を、サウスカロライナ州ローブックの拠点ではバスウェイ(大容量配線)システムを製造するとしています。
これらの製品は、膨大な電力を消費するAIデータセンターや「AIファクトリー」を稼働させるための電気的バックボーンを形成する重要な部材となります。同社は、記録的な水準に達しているデータセンター関連製品の受注に対応するため、米国内の製造キャパシティを大幅に引き上げる方針としています。
AI産業革命に伴う高度なインフラ需要への対応
AIのワークロード増大に伴い、電力供給要件を満たすための高度なインフラ改修に対する顧客需要は過去最高水準に達していると分析しています。持続的な投資を通じて米国内の製造能力を強化することで、AI産業革命という変革期にある顧客のニーズを的確に捉えるとしています。
今回の発表は、過去数年間に同社が米国内の製造能力拡大に投じてきた約7億ドルのコミットメントをさらに強化するものです。カリフォルニア州ポモナやテキサス州フォートワースでの電気製品拠点の新設・拡張に続き、米国製ソリューションの提供体制を強固にする意向としています。
カロライナ州における地域経済への貢献と雇用創出
1億6,500万ドルを超える大規模な資金投入により、両州の経済活動にも大きな影響を与える見通しです。新設および拡張される施設によって生み出される350名の新たな雇用は、地域の労働市場を支えるとともに、最先端のインフラ製品を製造する熟練した技術基盤の形成に寄与するとしています。
同社は、米国内での生産体制を強化することが、サプライチェーンの安定化や納期短縮といった顧客利益に直結すると考えています。世界的なデジタル化の進展に伴い、基盤となる電力インフラの重要性が増す中で、現地の需要に基づいた迅速な供給体制を維持し続ける方針としています。
出典:https://news.siemens.com/en-us/siemens-invests-165m-carolinas-supports-data-centers/