株式会社ハンズは、2026年4月13日、リチウムイオンバッテリーを搭載した製品の適切な回収および再資源化を目指す新たな取り組みを発表しました。以下に同社のプレスリリースを要約します。
この事業は、リチウムイオンバッテリーの不適切な廃棄に起因する環境負荷の低減や、ゴミ処理施設等での火災事故防止を目的としたものです。同社は、リサイクル技術を持つ株式会社VOLTAやルイテック株式会社、エコモーション株式会社の3社と連携し、製品の回収から資源再生までのスキームを構築するとしています。
ハンディファンを対象とした先行リサイクルキャンペーン
取り組みの第一弾として、夏季に需要が高まる「ハンディファン(携帯扇風機)」を対象としたリサイクルキャンペーンを実施します。リチウムイオンバッテリーは、物理的な衝撃や過放電などにより発火するリスクがあるため、自治体のゴミ回収に出せないケースが多く、消費者の処分が課題となっていました。
店頭に設置される専用の回収ボックスで製品を受け付けることで、安全な廃棄ルートを確保します。回収された製品は専門の提携業者へ運ばれ、バッテリー部分と筐体部分に適切に解体・分別された上で、希少金属(レアメタル)などの資源として再利用される計画です。
専門企業との連携による高度な再資源化プロセスの構築
今回のプロジェクトでは、リサイクル工程の透明性と安全性を高めるため、各分野に強みを持つ企業が協力しています。具体的には、リチウムイオン電池の放電・解体技術や、ブラックマス(電池を粉砕して得られる有用金属の混合物)の抽出、そして流通管理の最適化において各社が役割を分担します。
製品から取り出されたコバルトやニッケル、リチウムといった素材は、再び電池原料などとして活用される「クローズドループ」の実現に寄与します。小売業であるハンズが窓口となり、高度な技術を持つリサイクル企業と繋ぐことで、循環型社会の構築に向けた実効性の高いモデルを目指すとしています。
消費者参加型の資源循環と今後の展望
ハンズは、自社の店舗ネットワークを資源回収の拠点として活用することで、消費者が日常の買い物の中で気軽にリサイクルに参加できる環境を整えます。単なる廃棄物の削減にとどまらず、都市鉱山に眠る貴重な資源を国内で循環させる重要性を啓発する狙いもあります。
今後は、ハンディファン以外のリチウムイオンバッテリー搭載製品についても、順次回収対象を拡大することを検討しています。環境配慮型の製品販売と並行して、使用後の適切な出口戦略を強化することで、持続可能なライフスタイルの提案に注力していく方針としています。
出典:https://info.hands.net/news/20260413_Lithiumionbatteryrecycling.pdf