株式会社ユーラスエナジーホールディングスは、2026年3月25日、再生可能エネルギーのみで電力を賄う「洋上浮体型データセンター」の実用化に向けた実証実験を発表しました。
このプロジェクトは、洋上に浮かべた浮体式構造物の中にデータセンターを構築し、隣接する風力発電などのクリーンエネルギーから直接送電を受ける仕組みです。陸上での用地不足や電力系統への負荷増大といった課題を解消し、データセンターの脱炭素化を加速させる画期的な取り組みとして注目されています。
海水冷却と再エネ直結による圧倒的な省エネ性能
データセンターの運営において最大の懸念事項である冷却コストと消費電力に対し、本実証では洋上の特性を最大限に活用します。周囲の海水を冷却水として利用することで、従来の陸上施設で必要だった大規模な空調設備を大幅に削減し、エネルギー効率指標であるPUE(Power Usage Effectiveness)の極小化を図ります。
また、発電した電力をそのまま施設内で使用するため、送電損失を最小限に抑えることが可能です。これにより、IT負荷の増大に伴うエネルギー消費を抑制し、環境負荷を低減しながら安定した演算処理能力を確保できる体制を検証するとしています。
浮体式構造物の安定性と社会実装への検証
本実証実験では、波浪や潮流といった厳しい海象条件下における浮体構造物の安定性や、データセンター内部のサーバー機器への影響を詳細に調査します。長期間の運用に耐えうる耐久性を確認するとともに、保守管理の効率化についても実務的なデータを蓄積する計画です。
急増する生成AI需要やクラウドサービスの拡大に伴い、低遅延かつクリーンなデータセンターの重要性は世界的に高まっています。ユーラスエナジーは、自社が持つ再生可能エネルギー開発の知見と、最新の海洋工学技術を融合させることで、次世代のデジタルインフラとしての実用化を確かなものにする構えです。
出典:https://www.eurus-energy.com/news/2026/20260325-2642.html