1. イギリス:風力回復により大幅改善
先週月曜日の風力不足から一転、北海での強風により風力発電が供給の50%を超えました。日曜日のため需要自体も低く、ガス火力の稼働が最小限に抑えられたため、係数は非常に低い水準となっています。(NESO)
- 日中平均: 0.085 kg/kWh
- 夜間ピーク: 0.120 kg/kWh
- 深夜ボトム: 0.045 kg/kWh
2. スペイン:太陽光の余剰による「ゼロ近傍」の推移
好天に恵まれた日曜日となり、日中は太陽光と風力だけで需要の大部分をカバーしました。一部の時間帯では電力価格と共に排出係数も急落し、欧州で最もクリーンな状況です。(Red Electrica)
- 日中ボトム: 0.030 - 0.055 kg/kWh
- 夜間ピーク: 0.110 - 0.130 kg/kWh
3. ドイツ:再エネ供給が需要を上回り改善
先週の「石炭頼み」から改善しました。日曜日の低需要に対し風力が堅調で、日中は太陽光も寄与。石炭火力の出力抑制が行われたため、係数は0.2kg台まで低下しています。(Fraunhofer ISE)
- 日中ボトム: 0.210 - 0.250 kg/kWh
- 夜間ピーク: 0.350 - 0.390 kg/kWh
4. 米国カリフォルニア州:典型的な「ダックカーブ」の深化
日曜日のため日中の需要が極めて低く、太陽光の出力制御(抑制)が発生するほどの過剰供給となりました。日中の係数はほぼゼロに近いですが、日没後のガス火力への切り替えは依然として急峻です。(CAISO)
- 日中ボトム: 0.015 - 0.040 kg/kWh
- 夜間ピーク: 0.260 - 0.300 kg/kWh
5. 米国PJM(東部・中西部):冬嵐去り、平常時へ復帰
先週の歴史的冬嵐が抜け、気温が平年並みに戻りました。緊急事態宣言が解除され、効率の悪い石炭火力からガス火力および原子力へのシフトが進んだため、係数は大幅に正常化しています。(PJM)
- 日中平均: 0.380 - 0.420 kg/kWh
- 夜間ピーク: 0.450 - 0.490 kg/kWh
6. 東京電力管内:休日需要により先週より軟化
1月26日の週明けピーク時と比較すると、産業需要がないためLNG火力の焚き増しが抑えられています。ただし、依然として気温が低いため暖房需要は根強く、夜間は0.5kg台を維持しています。(推計値)
- 日中ボトム: 0.320 kg/kWh
- 夜間ピーク: 0.510 - 0.560 kg/kWh
7. 九州電力管内:太陽光の出力制御が視野に入る低水準
日曜日の好天により、日中は原子力と太陽光で需要のほぼ100%を賄える状態となりました。日中の排出係数は極めて低く、家庭でのエコキュート利用やEV充電に最適な「クリーンデー」となっています。(推計値)
- 日中ボトム: 0.080 - 0.140 kg/kWh
- 夜間ピーク: 0.420 - 0.470 kg/kWh