北海道電力は1月30日、苫小牧市東部(苫東地域)において出力50万kWから100万kW規模の液化天然ガス(LNG)火力発電所を新設することを発表しました。
出典:https://www.hepco.co.jp/info/2025/1252997_2068.html
今回の計画では、大型の外航船が直接接岸できるLNG受入基地も同時に整備する方針です。運用開始時期については、2035年度を目途として調整が進められます。建設予定地は、現在石炭火力発電所が稼働している苫東厚真発電所の近隣エリアが想定されています。
LNG基地の確保と供給体制の強化
北海道電力はガス事業の基盤を強化するため、石油資源開発(JAPEX)が保有する苫小牧地区のガス関連設備を2026年度中に譲り受ける予定です。これにより、既存の石狩LNG基地と合わせて、道内に2つの主要なエネルギー拠点を確保することになります。
この2拠点体制の確立により、LNGの輸入から製造、そして一般顧客への販売までを一貫して行うサプライチェーンが構築されます。同社はこれまで以上に安定的なエネルギー供給を目指すとともに、道内全域におけるガス販売事業へ本格的に参入する構えです。
エネルギー転換と地域経済への影響
新設されるLNG火力発電所は、従来の石炭火力に比べて二酸化炭素排出量等の環境負荷を低減できるメリットがあります。50万kWから100万kWという発電規模は、道内の電力需要を支える重要な基幹電源となる見込みです。
また、苫東地域における大規模なインフラ整備は、地域経済の活性化や雇用創出にも寄与すると期待されています。北海道電力は今後、環境影響評価などの必要な手続きを進め、2030年代半ばの稼働に向けて具体的な計画を策定していく方針です。
【本件の概要】
・事業主体:北海道電力株式会社
・建設場所:苫小牧市東部(苫東地域)
・設備容量:50万kW〜100万kW程度
・燃料種別:液化天然ガス(LNG)
・運転開始:2035年度(目処)
・主な整備内容:LNG火力発電所、外航船対応LNG基地