北陸電力は2026年2月4日に発表したところによれば、富山県が運営する水力発電所の電力を活用し、同県内への企業進出を強力に支援する新料金プラン「とやま水の郷 企業投資応援でんき」を創設しました。
この新プランは、富山県による「公営企業による産業立地支援事業」に基づき、北陸電力と県が連携して実施するものです。豊かな水資源を活用した環境に優しいエネルギーの提供を通じて、地域の産業活性化と経済基盤の強化を目指します。
新増設1キロワット当たり最大500円割引、本社移転も対象に
今回リニューアルされた支援策では、2026年4月以降に富山県内へ本社機能を移転する企業や、工場の新設・増設を行う事業者を対象に、電気料金の割引を実施します。募集は発表当日である2月4日より開始されました。
具体的な優待内容として、設備の契約電力などの新増設分1キロワットにつき、月額最大500円を上限として電気料金から差し引きます。この割引は適用開始から1年間にわたって継続され、特に大規模な設備投資を検討する企業にとって、操業初期のコスト負担を軽減する大きなメリットとなります。
地域のクリーンエネルギーを武器に産業競争力を高める
富山県は豊富な水量を背景に県営水力発電を積極的に展開しており、その電力を地域企業の誘致に活用することで、他地域との差別化を図っています。北陸電力はこうした行政の施策に歩調を合わせ、割引上限額の引き上げや対象範囲の明確化を行うことで、より実効性の高い企業支援体制を整えました。
脱炭素社会の実現に向け、企業側でも再生可能エネルギー由来の電力を活用するニーズが高まっています。北陸電力は本プランを通じて、低炭素な電力供給とコスト競争力の両立を提案し、地元の雇用創出や地域経済の持続的な発展に寄与していく方針です。