徳島県阿波市、四国電力送配電株式会社、中部電力株式会社、株式会社日邦バルブ、および株式会社日野エンジニアリングの5者は、2026年4月16日、電力スマートメーターの通信基盤を利用した水道栓の遠隔開閉に関する実証実験を発表しました。
本実証は、水道管末における残留塩素濃度の維持と、過剰な排水の抑制を両立させる効率的な水道運用の実現を目的としています。既存の電力インフラを通信網として活用することで、低コストかつ高度な水道管理システムの構築を目指すとしています。
遠隔操作可能な「水道スマートバルブ」による排水管理の最適化
阿波市では、水道水の滞留による細菌繁殖を防ぐため、日常的に管末などでの排水作業を行っています。しかし、これが有収率(給水量に対する料金収入の割合)を低下させる要因となっており、適切な残留塩素濃度を保ちつつ不要な排水を抑えることが課題でした。
実証では、対象箇所に水道スマートメーターと、遠隔操作が可能な「水道スマートバルブ」を設置します。スマートメーターで取得した排水量データを、四国電力送配電の通信網を通じて中部電力が提供する管理システム(中電MDMS)へ連携させ、遠隔での止水・通水操作の実効性を検証するとしています。
データ活用による適正な排水量と残留塩素濃度の検証
実証を通じて、排水量を微調整した際の残留塩素濃度の変化に関する詳細なデータを取得します。これにより、水質安全性を確保するために必要な最低限の排水量を科学的に特定し、無駄な放水を削減するための最適な運用ルールを策定する計画です。
電力、水道、製造、エンジニアリングといった異なる分野の知見を融合させることで、現場作業の負担軽減と資源の有効活用を同時に追求します。5者は本取り組みを、水道事業の効率的な運営と、行政サービスの質的向上に寄与する重要なステップとして位置づけています。
出典:https://www.chuden.co.jp/publicity/press/1217671_3273.html