四国電力は、2026年4月14日に阿南発電所3号機(徳島県阿南市)と坂出発電所3号機(香川県坂出市)の設備を廃止することを発表しました。これら2基の廃止により、同社が保有する発電設備から石油を燃料とする火力発電所がすべて消滅することになります。

今回の決定は、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う火力発電の稼働率低下や、設備の老朽化による維持コストの増大を受けた判断とされています。阿南3号機は2026年6月に廃止し、現在稼働を続けている坂出3号機についても2027年度下期をめどに運転を終了する計画です。
脱炭素化と電力需給の最適化を推進
阿南3号機(出力45万kW)と坂出3号機(出力45万kW)は、長年にわたりピーク時の電力供給を支えてきましたが、近年は太陽光発電などの普及によりその役割が変化していました。四国電力は、CO2排出量の多い石油火力を廃止することで、電源構成の低炭素化を一段と加速させる方針です。
廃止後の阿南発電所跡地については、広大な敷地や既存インフラを有効活用するため、新たなエネルギー拠点としての利活用に向けた検討を開始するとしています。一方、液化天然ガス(LNG)を燃料とする坂出発電所1号機や4号機などは継続して運用し、電力供給の安定性と環境負荷低減の両立を図る構えです。
エネルギー構成の転換による持続可能な供給体制
同社は石油火力ゼロを実現する一方で、原子力発電やLNG火力、再生可能エネルギーを組み合わせた最適な電源構成への転換を急いでいます。燃料価格の変動リスクを抑えつつ、効率的な発電体制を構築することで、将来にわたる持続可能なエネルギー供給体制の確立を目指す考えです。
出典:https://www.yonden.co.jp/press/2026/__icsFiles/afieldfile/2026/04/14/pr005.pdf