大成建設は、2026年4月16日、国内の土地における生物の生息場としての価値を定量的に評価する独自手法「Japan Biodiversity Metric(JBM)」を開発し、その解説書を特設サイト上で発表しました。自然資本の損失を食い止め、回復へと向かわせる「ネイチャーポジティブ」の実現に向けた客観的な指標として運用されます。
日本固有の生態系特性を数値化
JBMは、英国で先行して導入されている評価手法をベースにしつつ、日本の複雑な地形や植生といった地域固有の特性を反映させているのが特徴です。具体的には、対象地の面積に「生態系の質」や「戦略的立地」などの係数を掛け合わせることで、その土地が持つ生物多様性への寄与度を「ユニット」という単位で算出します。これにより、開発事業や緑化活動による自然価値の変化を、共通の尺度で可視化することが可能となりました。

事業評価への活用とデータに基づいた意思決定
この手法の公開により、企業や自治体は建設プロジェクトの計画段階から、環境への影響や改善効果を具体的な数値で把握できるようになります。同社は、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)などの国際的な枠組みに沿った情報開示にも対応可能なツールとして、幅広い業界での活用を想定しているとしています。客観的なデータに基づいた意思決定を促進し、都市開発と自然再生の両立を目指す方針です。
出典:https://www.taisei.co.jp/about_us/wn/2026/260416_10979.html