日立エナジーは、2026年4月15日、韓国のエンジニアリング・建設大手であるサムスンC&T(Samsung C&T Corporation)と、グローバル市場における高圧交流送電(HVAC)分野の連携強化に向けた戦略的協業の覚書(MoU)を締結したと発表しました。
両社はこれまでの協業実績を土台とし、クリーンエネルギー転換やエネルギー安全保障、国境を越えた電力融通を支える送電網インフラの整備を加速させます。モビリティや産業、データセンターの電化が進む中、再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力系統の変動性に対応する強じんなネットワークの構築を目指すとしています。
HVAC分野における高度な技術とEPC実績の融合
本協業において、日立エナジーは送配電網技術、高度なエンジニアリング、電力システム、統合型デジタルソリューションに関する世界トップクラスの知見を提供します。一方、サムスンC&Tは、大規模な電力インフラプロジェクトにおけるエンジニアリング、調達、建設(EPC)の豊富な実績を活用してプロジェクトを遂行する役割を担います。
具体的には、高圧交流送電分野における案件の特定から、技術的・事業的な評価、具体的な案件形成に向けた共同の取り組みを推進します。高圧交流送電(HVAC)は、電化の進展や再生可能エネルギーの統合を支える持続可能なエネルギーシステムの重要な要素であるとしています。
グローバルなエネルギー転換と電力融通への対応
世界的に再生可能エネルギーの導入が加速する中、発電場所と消費地を繋ぐ送電網の柔軟性が極めて重要になっています。特に国境を越えて電力をやり取りする国際連系線などのプロジェクトでは、高度な技術力と大規模なプロジェクト管理能力が求められます。
今回の戦略的協業により、両社はグローバル市場においてより付加価値の高いソリューションを提案できる体制を整えます。電力系統の安定性を維持しつつ、広域での効率的な電力融通を可能にするインフラを整備することで、低炭素社会への移行を技術面から強力にサポートするとしています。
持続可能なエネルギーインフラの未来に向けた共創
日立エナジーとサムスンC&Tは、進化を続けるグローバルなエネルギー環境に対応するため、長期的な視点で協力関係を深めていく方針です。先進的なデジタル技術を組み合わせることで、運用の効率化やメンテナンス性の向上も視野に入れた次世代型の送電網構築に取り組むとしています。
今回の提携拡大は、エネルギー業界の変革期において、主要なプレイヤー同士が強みを補完し合うことで社会インフラの課題を解決しようとする一例です。強固なパートナーシップを通じて、世界のエネルギー安全保障の強化と持続可能な未来の実現に貢献していく意向としています。