石油資源開発(JAPEX)は2026年4月17日、中東情勢の緊迫化に伴い滞っていた液化天然ガス(LNG)の調達について、他地域からの代替確保により同年9月までの国内供給に目途が立ったと発表しました。
ホルムズ海峡封鎖による影響と代替確保
同社は当初、ペルシャ湾内から運搬船2隻分のLNGを調達する契約を締結していました。しかし、米国・イスラエルとイランの軍事衝突に起因するホルムズ海峡の事実上の封鎖により、当該地域からの仕入れが困難となる事態に直面しました。
これを受け、JAPEXは供給不安を回避するため、ホルムズ海峡を通過しない他地域からの緊急調達を推進。具体的な調達先は非開示ながら、必要量を確保したことで、当面の国内供給体制を維持できる公算となりました。
スポット調達によるコスト上昇と今後の課題
今回の代替分はスポット(随時契約)市場から調達しており、従来の契約価格に比べて仕入れコストが上昇しています。エネルギー価格が高騰する中、同社は安定供給を最優先に掲げていますが、増加したコストを販売価格への転嫁のみで吸収しきれない懸念も浮上しています。
エネルギー資源の多くを輸入に頼る中、地政学リスクが国内供給に直結した形となります。同社は引き続き、調達ルートの多角化を進めるとともに、国際情勢の動向を注視しながら、エネルギーの安定供給に全力を挙げる方針です。