エネクス・インフラ投資法人は、2026年4月17日、同社が保有する「崎太陽光発電所B」(群馬県高崎市)において、パワーコンディショナー(PCS)設備の一部から火災が発生したことを発表しました。火災は4月13日の午後2時過ぎに確認され、消防による消火活動が行われました。
当該発電所はゴルフ場跡地を利用して建設され、2021年9月から運用を開始した大規模太陽光発電所(メガソーラー)です。設備容量はパネル出力ベースで約53.7MW、系統連系出力は40MWに達します。主要な設備として、中国LONGi(ロンジ)ソーラー製の太陽光パネルと、スイスABB製のPCSが採用されていました。
出火状況と設備への影響
今回の火災では、複数設置されているPCS設備のうち1箇所から出火が確認されました。同法人の報告によれば、人的被害や敷地外への延焼、周辺住民への被害は発生していません。現在は安全確保のため、被害を受けた系統を含む発電設備の一部を停止し、詳細な状況把握を進めています。
原因については、現在消防および保守管理(O&M)を担当するMAETEL社などの関係各所が連携し、専門的な調査を実施しています。現時点では、特定された設備の不具合なのか、外部要因によるものかは判明しておらず、調査結果を待って必要な再発防止策を講じるとしています。
運用管理体制の再構築と今後の展望
同法人は、火災発生を受けて保有資産全体の安全点検を強化する方針です。特に、同様のPCSを採用している他の拠点についても緊急点検を実施し、異常発熱や配線の劣化がないかを確認します。運用開始から約5年が経過する中で、経年劣化や設備負荷に伴うリスク管理の重要性が再認識されています。
今後は、損害保険の適用範囲を確認するとともに、資産運用への影響を最小限に抑えるための復旧計画を策定する予定です。再生可能エネルギーの主力電源化が進む中で、無人運用を基本とするメガソーラーには、より高度な予兆検知システムや迅速な初期対応スキームの構築が求められており、今回の事案を教訓とした管理体制のアップデートが急務となっています。
出典:https://enexinfra.com/file/news-0d28ef6951bf18b78412a89333a32f8ce271cd56.pdf